nekoatamaの週誌

一週間を振り返る

「ひとの世の旅路のなかば」

ダンテ『神曲』寿岳文章


「ひとの世の旅路のなかば
ふと気づくと
私はまっすぐな道を見失い
暗い森に迷い込んでいた。

ああ、その森のすごさ
こごしさ、
荒涼ぶりを
語ることはげに難い。
思いかえすだけでも、
その時の恐ろしさがもどってくる!

その経験の苦しさは、死にもおさおさ劣らぬが、
そこで巡りあったよきことを語るために、
私は述べよう、そこでみたほかのことどもをも。

どうしてそこへ迷いこんだか、はきとはわからぬ。
ただ眠くてねむくてどうにもならなかった、
まことの道を踏み外したあの時は。」

こごしさってなにかな。
神曲 地獄篇 (河出文庫), 平川 祐弘 (翻訳)

「人生の道の半ばで
  正道を踏みはずした私が
  目をさましたときは暗い森の中にいた。
 その苛烈で荒涼とした峻厳な森が
  いかなるものであったか、口にするのも辛い、
  思いかえしただけでもぞっとする、」